革の手入れ

ブライドルレザーの手入れ方法と頻度!ひび割れなど革の劣化を防止・修復【ココマイスター】

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ブライドルレザーの手入れアイキャッチ

 

『ココマイスターのブライドルレザーの手入れ方法が分からない』

『手入れに使うメンテナンス製品が知りたい』

『手入れはどれぐらいの頻度でするべき?』

 

このような方に向けて、僕自身も行っているブライドルレザーの手入れ方法について解説しています。

説明に使用するブライドルレザーの革製品はココマイスターのラウンドジップ長財布「ブライドルグランドウォレット」です。

 

この記事でわかること

  • ブライドルレザーのお手入れに必要なメンテナンス製品
  • ブライドルレザーのお手入れ方法
  • ブライドルレザーのお手入れ頻度

 

はじめて革の手入れをする人は、自分で実施している方法で合っているのか不安になりますよね。僕もはじめはそうでした。

そのような不安を解消できるようできるだけわかりやすく説明していきます!

 

『専門家の解説じゃないと信じられない!』という方もいると思いますが安心してください。

念のためココマイスターに問い合わせて問題ないことを確認済みです。

 

ブライドルレザー_ココマイスター問い合わせ回答

 

 

ブライドルレザーは購入してすぐの場合は蝋(ロウ)と呼ばれる、白い粉のようなものが付いています。このロウが付いている間はお手入れの必要はありません

お手入れをするにしても、やわらかい布で乾拭きするかブラッシングのみでOKです。

 

1回目のメンテナンス時期の目安としてはロウがなくなって1か月前後ですが、保管場所や使用環境によって異なります。

ロウがなくなって、手触りにかさつきが感じられるなど革の乾燥が現れた際に、以下で紹介する栄養クリームによる保湿・栄養ケアを実施してください。

 

この記事はロウが取れてからのメンテナンスを想定していますので、注意してください。ロウがついている時に栄養クリームを塗ってしまうと、べたっと白く濁ってしまいます。

 

※もし、この記事を読んでみて分らないことがあればコメントをいただけると幸いです。本記事の内容や革製品についてのことであれば、すべてのコメントに返信させていただきます。ページ下部のコメント欄から気軽に送信ください。

 

ブライドルレザーのお手入れに必要なメンテナンス製品

コロニル1909ファインポリッシングブラシ

 

ブライドルレザーのお手入れに必要なメンテナンス製品は主に以下の5つです。

 

ブライドルレザーの手入れに必要なメンテナンス製品
▲ブライドルレザーのお手入れに必要なメンテナンス製品

 

①、②、③は必須。④と⑤はなくても大丈夫ですがあった方がいいアイテムです。

 

①やわらかい布(綿100%Tシャツの切れ端や革用クロス)

①はやわらかい布です。僕は着なくなったTシャツの切れ端か革専用クロスを使っています(成分は綿100%)。

できれば革用のクロスであるポリッシングクロスがベストですが、綿100%のTシャツの切れ端でも十分です。

汚れ落とし、クリームの塗りこみ、乾拭きに使用します。

 

 

②馬毛ブラシ

②は馬毛ブラシです。僕は革靴でも使えるFOOTSTEPSの馬毛ブラシを使用しています。

 

馬毛ブラシ
▲馬毛ブラシ

 

栄養クリームをぬる前に、馬毛ブラシで軽くブラッシングしてホコリや軽い汚れ落としに使います。

 

 

③栄養クリーム

③は栄養クリームです。僕はコロニル1909シュプリームクリームデラックスを使っています。

 

コロニル1909シュプリームクリームデラックス
▲コロニル1909シュプリームクリームデラックス

 

クリームを塗りこむことで革に潤いを与えて、革の乾燥によるひび割れや繊維の逆立ちなどの劣化を防ぎ、ツヤがなくなってきた革に使うと輝きが取り戻せます。

 

 

④仕上げみがき用ブラシ(山羊毛製のブラシ)

④は仕上げ用のブラシです。僕が使っているのはコロニル1909ファインポリッシングブラシです。

ヤギの毛を使用したブラシで、以下のように指で軽く押すだけで毛先が倒れるやわらかいブラシです。

 

コロニル1909ファインポリッシングブラシの毛先
▲コロニル1909ファインポリッシングブラシ

 

お手入れの最後にブラッシングしてツヤ感を出すために使います。これがあれば⑤はあまり必要ありません。

逆に、⑤があればこのブラシはなくても大丈夫です。

 

 

⑤仕上げ用ムートングローブ

⑤は仕上げ用ムートングローブです。僕はペダック 仕上げ用ムートングローブを使っています。

 

ペダック仕上げ用ムートングローブ
▲ペダック 仕上げ用ムートングローブ

 

羊毛が使われており、先ほど紹介した②のブラシよりもやわらかい毛です。

お手入れの最後にやさしくこすって革にツヤを与えます。

用途としては④と同じのため、④を持っていればあまり必要ないですが、より丁寧に仕上げたい人向けのアイテムです。

 

 

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ブライドルレザーのお手入れはホコリを取った後に栄養クリームをぬって磨くだけ

ブライドルレザーのメンテナンス方法

 

では、手入れ方法を順に説明していきます。簡単な流れは以下のようになります。

 

ブライドルレザーのお手入れ方法

  • やわらかい布やブラシを使ってホコリや軽い汚れを落とす
  • 栄養クリームをまんべんなく薄く塗りこむ
  • 乾拭きして乾燥させる
  • 山羊毛製ブラシやムートングローブで仕上げみがき

 

上記について詳しく説明していきます。

 

手順1.やわらかい布とブラシでホコリや軽い汚れを落とす

まずは、ホコリや軽い汚れを取っていきます。やわらかい布を使用します。

僕の場合は綿100%のTシャツの切れ端を使いますが、できれば革用のクロスであるポリッシングクロスがベストです。

力を入れすぎず、軽めに革を拭きます。

軽い汚れがある場合は取れるまで、汚れがない場合はホコリが取るだけでよいので、3、4回拭けばOKです。

 

やわらかい布で軽く拭いた後は、上記の②で説明した馬毛ブラシを使ってブラッシングします。革に対して毛を立てるようにあてて、一定方向にブラッシングしてホコリを落とします。

ホコリがたまりやすい縫い目に沿ってのブラッシングが効果的です。

 

馬毛ブラシでのブラッシング
▲馬毛ブラシでのブラッシング

 

クリームを塗らないときも定期的に馬毛ブラシでのブラッシングはした方がキレイに保てます。

※革の縫い目はホコリがたまりやすいため、縫い目に沿ってブラッシングするとより効果的です。

 

手順2.栄養クリームをまんべんなく薄く塗りこむ

次に、栄養クリームをやわらかい布に取り、革全体にまんべんなく薄く塗りこみます。クリームの量は以下のように少しずつ取り、塗りすぎないように注意します

まず片面にクリームを塗って、手順3、4を実施してから手順2に戻ってもう片面にクリームを塗ると乾燥させやすいのでオススメです。

 

栄養クリームを少しずつ取る
▲栄養クリームを布に少しずつ取る

 

クリームを塗りすぎると革が白く濁ってしまい、ツヤが失われてしまいますので注意してください。

クリームを少しずつ適度に塗れれば、すぐに革に浸透していきます。

塗り方は、円を描くように力を入れすぎずに塗っていきます。

 

栄養クリームを塗りこむ
▲栄養クリームを円を描くように少しずつ塗り込む

 

以下のように布に革の色が移ることがありますが問題ありません。

コロニル1909シュプリームクリームデラックスは汚れ落としの効果もあるため、革の色が布に移ってしまうようです。特に、革の色は変わらないのでご安心を。

 

コロニル1909シュプリームクリームデラックスの汚れ落とし効果
▲コロニル1909シュプリームクリームデラックスの汚れ落とし効果

 

手順3.乾拭きして乾燥させる

クリームを塗りすぎて白く濁ってしまった場合は、手順1で使用したクリームがついていないやわらかい布で乾拭きします。

また、全体的にまんべんなく薄くクリームを塗れた場合も、少しだけ乾拭きして余分なクリームを拭きとります。

 

乾拭きが終わったら、約1~2時間風通しの良いところで乾燥させます。表面をさわってベタっとせず、サラサラした感触になればOKです。

 

乾燥させる
▲クリーム塗布後に乾燥させる

 

手順4.山羊毛製ブラシやムートングローブで仕上げみがき

クリームが乾燥したら、最後に仕上げ磨きをします。

 

「コロニル1909ファインポリッシングブラシ」は毛先を立てて、一定方向にブラッシングします。

 

コロニル1909ファインポリッシングブラシで仕上げみがき
▲コロニル1909ファインポリッシングブラシで仕上げみがき

 

乾燥前よりツヤが出たらOKです。

 

上記のブラシを持っていれば、「ペダック 仕上げ用ムートングローブ」を使う必要はあまりないですが、気になる人はムートングローブも使ってさらに光沢を出しましょう。

使い方は手をグローブにはめて革をやさしくこすってみがくだけです。

 

ペダック仕上げ用ムートングローブでみがく
▲ペダック 仕上げ用ムートングローブで仕上げみがき

 

以上でブライドルレザーのお手入れは完了です。お疲れさまでした。

 

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ブライドルレザーのお手入れ頻度は1か月が目安

カレンダー

 

ブライドルレザーのお手入れ開始時期と頻度についてまとめました。

 

ブライドルレザーのお手入れ時期と間隔

  • ロウがついている間はブライドルレザーのお手入れは必要なし
  • 1回目のお手入れは、ロウが取れて1か月前後経ってから
  • 2回目以降のお手入れ間隔は1か月ごとを目安に(革の乾燥を感じたら)

 

ロウがついている間はブライドルレザーのお手入れは必要ありません。お手入れを始めるタイミングとしては、ロウが取れて革の乾燥を感じてから(約1か月前後)をオススメします。

それ以降のお手入れ間隔は1ヶ月前後がベストです。革の乾燥を感じた際にこまめにお手入れすることで革を劣化させずにキレイにエイジングしていきます。

もちろん、使用方法によって必要なお手入れ間隔は異なってきますが、ひどい使い方をしない限り1か月前後でメンテナンスしていれば問題ないでしょう。

 

正直、3ヶ月~半年間お手入れをしなくても大丈夫なのがブライドルレザーです。
1か月前後でメンテしているとより長持ちしますよ、ということです。

 

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ブライドルレザーがひび割れしてしまった場合は手入れの頻度を上げる

もし、ブライドルレザーがひび割れしてしまった場合は、手入れの頻度を上げて革に栄養を与える回数を増やします。

完全にひび割れしてしまっている場合は元には戻りませんが、ひび割れ初期段階であれば、見た目が少し改善する余地はあります。

これ以上悪化させないためにも、こまめなメンテナンスを意識しましょう!

※基本的にはひび割れが起こる前にこまめにメンテナンスをして、ひび割れを防ぐことが大切です。

 

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まとめ:定期的なお手入れでブライドルレザーを長持ちさせてエイジングを楽しもう!

ブライドルレザーのお手入れまとめ

 

ブライドルレザーのロウが取れたら、約1ヶ月ごとにお手入れすることをオススメします。定期的にメンテナンスすることで、ひび割れや繊維の逆立ちなど革の劣化を防げます。

お手入れをしっかりして劣化を防ぐことでエイジング(経年変化)を楽しめて、使用すればするほど愛着がわいてきます。また、劣化が防止できる = 財布が長持ちするため財布を買い替える頻度も少なくなりますね。

 

メンテナンスは財布がキレイになるだけではなく、結果的にいろんな意味でお財布にやさしいです。革は動物から取っている有限な資源なので大切にしていきましょう!

 

ブライドルレザーを使ったココマイスター長財布のレビューは以下の記事をチェック。

CHECK

ブライドルグランドウォレット_アイキャッチ
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  • この記事を書いた人
しゃーさん

しゃーさん

革製品についてどれを買うべきか悩んでいる人に、製品別の特長とポイント、注意点をわかりやすく解説|月1回~週1回革製品をレビュー|革別の正しい手入れ方法も知っていただき、その革製品の経年変化を楽しみながら長く愛用してほしいという想いも込めてブログを運営|資格:レザーソムリエを保有|会社員8年目|革好きのITエンジニア

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