革の手入れ

コードバンの手入れ方法と頻度!水に弱く傷つきやすい天然皮革をケア【ココマイスター】

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コードバンのお手入れ_アイキャッチ

 

『ココマイスターのコードバンの手入れ方法が分からない』

『手入れに使うメンテナンス製品が知りたい』

『手入れはどれぐらいの頻度でするべき?』

 

このような方に向けて、コードバンの手入れ方法について解説しています。説明に使用するコードバンの革製品はココマイスターの小銭入れ「マイスターコードバン・ラウンドヘッド」です。

 

この記事でわかること

  • コードバンのお手入れに必要なメンテナンス製品
  • コードバンのお手入れ方法
  • コードバンのお手入れ頻度

 

革の手入れってなんだか不安ですよね。特に初めての場合は

 

『革がダメになったらどうしよう』

『この方法で合っているのか?』

 

など気にしてしまいますよね。このような不安を解消できるよう、できるだけわかりやすく解説していきます。

 

「専門家の解説を聞きたい!」という方、ご安心ください。ココマイスターに確認を取って、僕も実施している方法です。

 

ココマイスター回答

 

ココマイスターでコードバンを使った製品は以下の3種類です。

  • マイスターコードバン
  • シェルコードバン
  • コードバンクラシック

 

今回の解説に使う製品はマイスターコードバンですが、シェルコードバンでも今回紹介する方法でお手入れ可能です。

ただ、コードバンクラシックは少し異なります。

 

コードバンクラシックは「ロウ引きコードバン」であり、新品時は蝋(ロウ)と呼ばれる白い粉が付いています。

このロウがついている間はメンテナンスの必要はありません。お手入れをするにしても、やわらかい布で乾拭きするかブラッシングのみでOKです。

 

コードバンクラシック
出典:COCOMEISTER

 

コードバンクラシックの1回目のメンテナンス時期の目安としてはロウがなくなって1か月前後ですが、保管場所や使用環境によって異なります。

ロウがなくなって、手触りにかさつきが感じられるなど革の乾燥が現れたときに、以下で紹介する栄養クリームによる保湿・栄養ケアを実施してください。

 

※もし、この記事を読んでみて分らないことがあればコメントをいただけると幸いです。本記事の内容や革製品についてのことであれば、すべてのコメントに返信させていただきます。ページ下部のコメント欄から気軽に送信ください。

 

コードバンのお手入れに必要なメンテナンス製品

コロニル1909ファインポリッシングブラシ

 

コードバンのお手入れに必要なメンテナンス製品は主に以下の6つです。

 

コードバンのお手入れに必要なメンテナンス製品
▲コードバンのお手入れに必要な主なメンテナンス製品

 

①、②、④は必須。③、⑤、⑥はなくても大丈夫ですがあった方がいいアイテムです。

 

① やわらかい布(綿100%Tシャツの切れ端や革用クロス)

①はやわらかい布です。着なくなったTシャツの切れ端(成分は綿100%)でも大丈夫ですが、革専用クロスがベストです。

汚れ落とし、クリームの塗りこみ、乾拭きに使用します。

 

 

② 馬毛ブラシ

②は馬毛ブラシです。僕は革靴でも使えるFOOTSTEPSの馬毛ブラシを使用しています。

 

馬毛ブラシ
▲馬毛ブラシ

 

栄養クリームをぬる前に、馬毛ブラシで軽くブラッシングしてホコリや軽い汚れ落としに使います。

革小物専用で使いたい場合は、コロニルの馬毛ブラシがオススメ。

 

 

③ 防水スプレー

⑥は防水+保革スプレーです。コロニル1909シュプリームプロテクトスプレーを使用します。

 

コロニル1909プロテクトスプレー
▲コロニル1909シュプリームプロテクトスプレー

 

コードバンは水に弱いため、防水に使用します。保革効果もあり、栄養クリームをぬるのが面倒な人にもオススメです。

 

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④ 栄養クリーム

③は栄養クリームです。僕は「コロニル1909シュプリームクリームデラックス」を使っています。

 

コロニル1909シュプリームクリームデラックス
▲コロニル1909シュプリームクリームデラックス

 

クリームを塗りこむことで革に潤いを与えて、革の乾燥によるひび割れや繊維の逆立ちなどの劣化を防ぎます。

ツヤがなくなってきたコードバンに使うと光沢が取り戻せます。

 

 

⑤ 仕上げ磨き用ブラシ(山羊毛ブラシ)

④は仕上げ用のブラシです。僕が使っているのは「コロニル1909ファインポリッシングブラシ」です。

ヤギの毛を使用したブラシで、以下のように指で軽く押すだけで毛先が倒れるやわらかいブラシです。

 

コロニル1909ファインポリッシングブラシの毛先
▲コロニル1909ファインポリッシングブラシ

 

お手入れの最後にブラッシングしてツヤ感を出すために使います。これがあれば⑤はあまり必要ありません。

逆に、⑤があればこのブラシはなくても大丈夫です。

 

 

⑥ 仕上げ用ムートングローブ

⑤は仕上げ用ムートングローブです。僕は「ペダック 仕上げ用ムートングローブ」を使っています。

 

ペダック仕上げ用ムートングローブ
▲ペダック 仕上げ用ムートングローブ

 

羊毛が使われており、先ほど紹介した④の山羊毛ブラシよりもやわらかい毛です。

お手入れの最後にやさしくこすって革にツヤを与えます。用途としては山羊毛ブラシと同じのため、山羊毛ブラシを持っていればあまり必要ないですが、より丁寧に仕上げたい人向けのアイテムです。

 

 

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コードバンのお手入れはホコリを取った後に防水スプレーでのケア後に栄養クリームをぬって磨く

コードバンのお手入れ方法

 

では、手入れ方法を説明していきます。簡単な流れは以下のようになります。

 

コードバンのお手入れ方法

  • 布やブラシでホコリや軽い汚れを落とす
  • 防水スプレーを吹き、乾燥後に乾拭き
  • 栄養クリームをまんべんなく薄く塗りこむ
  • 乾拭きして乾燥させる
  • 山羊毛ブラシやムートングローブで仕上げみがき

 

上記について詳しく説明していきます。

 

手順1.やわらかい布とブラシでホコリや軽い汚れを落とす

まずは、ホコリや軽い汚れを取っていきます。やわらかい布を使用します。

綿100%のTシャツの切れ端でも大丈夫ですが、できれば革用のクロスであるポリッシングクロスがベストです。

力を入れすぎず、軽めに革を拭きます。軽い汚れがある場合は取れるまで、汚れがない場合はホコリが取るだけでよいので、3、4回拭けばOKです。

 

やわらかい布で軽く拭いた後は、上記の②で説明した馬毛ブラシを使ってブラッシングします。

革に対して毛を立てるようにあてて、一定方向にブラッシングしてホコリを落とします。

ホコリがたまりやすい縫い目に沿ってのブラッシングも効果的です。

 

馬毛ブラシでのブラッシング
▲馬毛ブラシでのブラッシング

 

クリームを塗らないときも馬毛ブラシでのブラッシングは定期的にした方がキレイに保てます。

 

手順2.防水スプレーを吹きかけて防水効果を持たせる

コードバンは非常に水に弱い天然皮革のため、少しでも水分がつくとシミになる可能性があります。

そのため、新品時に防水効果を持たせておきましょう。後にも説明しますが、1ヶ月に1度のケアで大丈夫です。

 

防水スプレーはガスを含むため外で使用しましょう。製品が直接地面につかないよう、下に布やビニールなどを敷きます。

 

外に置かれたマイスターコードバン・ラウンドヘッド
▲革製品の下にビニールを敷く

 

防水スプレーをよく振って、対象の革製品から20cm~30cm離して吹きかけます。

 

対象物とコロニルプロテクトスプレーを20~30cm離す
▲対象物から20~30cm離して防水スプレーを吹きかける

 

スプレーを横に動かしながら防水スプレーを吹きかけてください。1か所に集中してあてると液だれを起こしてシミになる可能性があるので注意してください。

 

防水スプレーを吹きかけた後、約10分乾燥させます。防水スプレーを吹きかけた直後はこのような感じです。

 

乾燥させる
▲防水スプレーを吹きかけたあと約10分乾燥させる

 

革をアップすると以下のように白くなっている箇所がありますが、スプレーの成分が革に浸透していないためです。

 

白くなっている部分
▲防水スプレーを吹きかけたあと白くなっている箇所

 

10分後には消えるか、まだ残っている場合は拭き取れば大丈夫です。

10分後、やわらかい布で乾拭きします。

 

やわらかい布で乾拭き
▲やわらかい布で乾拭きする

 

白い部分もなくなり、キレイになりました。栄養クリームをぬる前ですが、すでにいいツヤですね。

 

コロニルプロテクトスプレーでのケア後
▲防水スプレーでのケア後

 

『栄養クリームをぬるのが面倒!』という方は、ここまでの手入れでも大丈夫です。コロニルプロテクトスプレーには保革効果もあるからです。

 

手順3.栄養クリームをまんべんなく薄く塗りこむ

『栄養クリームもぬって革にさらに栄養を与えたい!』という方は続いてやっていきましょう。

 

栄養クリームをやわらかい布に取り、革全体にまんべんなく薄く塗りこみます。クリームの量は以下のように少しずつ取り、塗りすぎないように注意します

 

まず片面にクリームを塗って、手順4、5を実施してから手順3に戻ってもう片面にクリームを塗ると乾燥させやすいのでおススメです。

 

クリームを少しずつ取る
▲栄養クリームを布に少しずつ取る

 

クリームを塗りすぎると革が白く濁ってしまい、ツヤが失われてしまうので注意してください。クリームを少しずつ適度に塗れれば、すぐに革に浸透していきます。

 

塗り方は、円を描くように力を入れすぎずに塗っていきます。以下のクリームの量でも少し多いです。もう少し少なめずつでいいです。

 

クリームを少しずつぬる
▲栄養クリームを円を描くように少しずつ塗り込む

 

手順4.乾拭きして乾燥させる

クリームを塗りすぎて白く濁ってしまった場合は、手順1で使用したクリームがついていないやわらかい布で乾拭きします。また、全体的にまんべんなく薄くクリームを塗れた場合も、少しだけ乾拭きして余分なクリームを拭きとります

 

乾拭きが終わったら、約1~2時間風通しの良いところで乾燥させます。表面をさわってベタっとせず、サラサラした感触になればOKです。

 

マイスターコードバン・ラウンドヘッドの乾燥
▲クリーム塗布後に乾燥させる

 

手順5.山羊毛製ブラシやムートングローブで仕上げみがき

クリームが乾燥したら、最後に仕上げ磨きをします。

僕が使っているのは、「コロニル1909ファインポリッシングブラシ」「ペダック 仕上げ用ムートングローブ」です。

 

「コロニル1909ファインポリッシングブラシ」は毛先を立てて、一定方向にブラッシングします。全体的に数回ブラッシングして、乾燥前よりツヤが出てきたらOKです。

 

コロニル1909ファインポリッシングブラシで仕上げみがき
▲コロニル1909ファインポリッシングブラシで仕上げみがき

 

上記のブラシを持っていれば、「ペダック 仕上げ用ムートングローブ」を使う必要はあまりないですが、気になる人はムートングローブも使ってさらに光沢を出しましょう。

使い方は手をグローブにはめて革をやさしくこすってみがくだけです。

 

ムートングローブで仕上げみがき
▲ペダック 仕上げ用ムートングローブで仕上げみがき

 

以上でコードバンのお手入れは完了です。

 

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コードバンの手入れ頻度は2週間~1か月が目安

カレンダー

 

コードバンのお手入れ時期と頻度についてまとめました。

 

コードバンのお手入れ時期と間隔

  • 新品時は防水スプレーでのケアを実施
  • 光沢がある間はお手入れの必要なし
  • 1回目の手入れは、革の乾燥を感じたら
  • 手入れ間隔は2週間~1か月ごとを目安に

 

新品時は、汚れ防止・防水効果を持たせるためにコロニル プロテクトスプレーでのお手入れをオススメします。

 

栄養クリームを使ったお手入れは、光沢が十分ある(=革が潤っている)間は必要ありません。

お手入れを始めるタイミングとしては、革の乾燥を感じ始めたとき(=革の光沢が少なくなってきたとき)をオススメします。

 

それ以降のお手入れ間隔は2週間~1ヶ月前後でよいです。革の乾燥を感じた際にこまめにお手入れすることで革を劣化させずに、光沢に深みが増してキレイにエイジングしていきます。

 

もちろん、使用方法によって必要なお手入れ間隔は異なってきますが、ひどい使い方をしない限り1か月前後でメンテナンスしていれば問題ないでしょう。

 

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まとめ:定期的なお手入れでコードバンを長持ちさせてエイジングを楽しもう!

コードバンのお手入れ方法まとめ

 

革の乾燥を感じ始めたとき(=革の光沢が少なくなってきたとき)から、約1ヶ月ごとにお手入れすることをオススメします。

定期的にメンテナンスすることで、ひび割れや繊維の逆立ちなど革の劣化を防げます。

お手入れをしっかりして劣化を防ぐことでキレイなエイジング(経年変化)を楽しめて、使用すればするほど愛着がわいてきます。

特にコードバンは光沢の深みが増していくため、メンテナンス後は何とも言えない満足感があります

 

劣化が防止できる = 財布が長持ちするため財布を買い替える頻度も少なくなりますね。

 

メンテナンスは財布がキレイになるだけではなく、結果的にいろんな意味でお財布にやさしいです。

革は動物から取っている有限な資源なので大切にしていきましょう!

 

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  • この記事を書いた人
しゃーさん

しゃーさん

革製品についてどれを買うべきか悩んでいる人に、製品別の特長とポイント、注意点をわかりやすく解説|月1回~週1回革製品をレビュー|革別の正しい手入れ方法も知っていただき、その革製品の経年変化を楽しみながら長く愛用してほしいという想いも込めてブログを運営|資格:レザーソムリエを保有|会社員8年目|革好きのITエンジニア

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