『本革財布の黒ずみ汚れが気になるけど落とし方がわからない』
『コロニルソフトガミを本革財布に使って色が薄くなったりしないか知りたい』
『コロニルソフトガミを使った後は何かする必要がある?』
このような方に向けて、本革用の消しゴムであるコロニルソフトガミを使って本革(ブライドルレザー)の黒ずみ汚れを落としてみた感じや黒ずみの落とし方を解説しています。
この記事でわかること
- コロニルソフトガミを使った本革財布の黒ずみ汚れの落とし方
- コロニルソフトガミを本革財布に使用するとどうなるか
⇒傷ができたり、色が薄くなったりしないか? - コロニルソフトガミ使用後のケア
ブラックの革であれば黒ずみは目立ちませんが、イエローやホワイトのように色が明るいほど黒ずみが目立ちます。
黒ずみ汚れができたら、できるだけ早く落としたいですよね。というか早く落とさないと汚れが取れにくくなります。
しかし、
『本革製品の黒ずみ汚れをどう落とせばよいかわからない』
『本革の財布だし逆に傷をつけたり色が薄くなったりしないか心配』
と考えている人もいると思います。
実際に僕も、黒ずみ汚れの落とし方はわからず、革に傷がつくことや色落ちの心配ばかりしていましたが、実際に自分でやってみると要領がつかめました。
この記事では、実際に僕が本革(ブライドルレザー)長財布の黒ずみ汚れを落とした時の方法とポイントを解説しています。
少し失敗してしまったところもあったので参考になれば幸いです。
以下のような、イエローに近いロンドンキャメルという色味の革の黒ずみ汚れを落としてみました。
赤枠で囲っているような黒ずみ汚れを全体的に落としました。画像をクリックして拡大すると黒ずみ汚れが分かりやすいです。
こんな方に見てほしい!
- 財布の黒ずみ汚れを落としたい人
- コロニルソフトガミを使うのが不安な人
- コロニルソフトガミの使って黒ずみ汚れを落とすところを見たい人
※もし、この記事を読んでみて分らないことがあればコメントをいただけると幸いです。本記事の内容や革製品についてのことであれば、すべてのコメントに返信させていただきます。ページ下部のコメント欄から気軽に送信ください。
本革財布の黒ずみ汚れの落とし方はコロニルソフトガミを使ってこするだけ
黒ずみの汚れ落としに使用するのはコロニルソフトガミです。
コロニルソフトガミは革製品用の消しゴムです。消しゴムにしては少し値段が高いですが、普通の消しゴムを使って失敗して後悔したくなかったので購入しました。
コロニルソフトガミを使った本革財布の汚れの落とし方をまとめると以下の手順です。
黒ずみ汚れの落とし方
- コロニルソフトガミで黒ずみ部分を軽めにこする
- こすって出た消しカスを革製品用ブラシで取り除く
- 黒ずみが消えたか確認する
- 1~3を繰り返す(黒ずみが消えたら完了)
コロニルソフトガミ使用前の注意点
使い方は上記のように簡単なのですが、使用前の注意点として色落ちしている箇所や塗装が薄くなっているところには使用しないでください。
理由は、色落ちや塗装はがれがより進んでしまう可能性があるからです。
以下のように色落ち箇所と黒ずみ汚れを見分けてコロニルソフトガミを使いましょう。
見分け方としては、色落ち箇所は黒ではなく茶色っぽい色で、黒ずみは単純に黒い箇所です。
色落ち箇所にコロニルソフトガミを使うと次の画像のようになってしまいます。
色落ち箇所が広がっていることが分かります。他の箇所はキレイに黒ずみが落ちています…
色落ち箇所は、コロニルソフトガミを使用せず同色系のクリームで補色しましょう!

この失敗は絶対にしてほしくないので皆さん気をつけてください…!
1.コロニルソフトガミで黒ずみ部分を軽めにこする
では使い方を詳しく説明していきます。
まずは、コロニルソフトガミを使って軽くこすります。最初は軽くでいいです。HBの鉛筆で書かれた文字を消すような感じです。
黒ずみ汚れの落とし方1~3は何度か繰り返します。繰り返しの中で軽くこすって落ちない場合は少し力を強めてみてください。
※決して力いっぱいこすらないよう気をつけてください。革が傷む原因となります。
2.こすって出た消しカスを革製品用ブラシで取り除く
上記のような革製品用のブラシで軽くブラッシングして消しカスを取り除きます。
Tシャツの切れ端やマイクロファイバークロスなどのやわらかい布でも大丈夫です。
革製品用のブラシであればコロニル1909ファインポリッシングブラシを買っておくと無難です。
以下のように指で軽く押すだけで毛先が倒れるブラシです。
ちなみに、コロニル1909ファインポリッシングブラシは山羊(やぎ)の毛を使用していますが、馬毛ブラシでももちろん大丈夫です。
3.黒ずみが消えたか確認する
▲コロニルソフトガミでこすった箇所
消しカスを除去できたら黒ずみ汚れが落ちたか確認します。上の画像では〇で囲んだ部分が少しうすくなっていることがわかります。
『うすくなるのダメじゃん!』と思っている人もいるかもしれませんが、表面がささくれ立っているだけなので、最後にクリームでケアすることで周りと同じ色味に戻ります。
4.1~3を繰り返す
▲財布の黒ずみ汚れを落とした後
1~3を何度か繰り返し、黒ずみが目立たなくなったら完了です。上の画像では革の色が少しうすくなっていますが、傷はできていません。
汚れを落とす前と比べると、黒ずみ汚れがほぼなくなっていることがわかります。
▲黒ずみ汚れを落とす前
ちなみに、消しカスはこれぐらい出ました。灰色の消しカスは黒ずみ汚れで、黄色の消しカスは革の色でしょう。
コロニルソフトガミを使って黒ずみ汚れを落とした後のケアは栄養クリームを使う
コロニルソフトガミを使った後は、革がささくれだって少し革の色が薄くなったり、表面が少し乾いてしまいます。
そこで、日ごろの革のケアでも使用する栄養クリームを使ってケアをします。
僕が使用しているクリームはコロニル1909シュプリームクリームデラックスです。
以下のように使います。
栄養クリームでのケア方法
- 少量のクリームをやわらかい布につけて、全体に薄くのばす
- 全体にぬれたら、革に浸透させるために約1時間ほど乾かす
- やわらかい布で乾拭きして余計な油分を落とす
- 最後にコロニル1909ファインポリッシングブラシ等で仕上げ磨き
光の加減で少し色が濃くなっていますが、ケア後の革は以下のようになりました。
もう一枚、別角度からのものです。
ん~、キレイになりました!やっぱり本革はいい状態で保ちたいですね。
日ごろのメンテナンス方法について詳しく知りたい方は以下のリンクをご覧ください。
>>【ひび割れや繊維の逆立ち防止】劣化を防ぐブライドルレザーのお手入れ方法と頻度
ブライドルレザーに対する内容となっていますが、オークバークレザーやコードバンの製品でも基本的には同じ方法でメンテナンスできます。
まとめ:財布の黒ずみ汚れは意外とカンタンに落とせる
いかがでしたでしょうか。意外とカンタンに黒ずみ汚れを落とせることがわかったと思います。
これを見ても、やっぱり自分の大切な本革財布にコロニルソフトガミを使うのは気が引けるという人は、前に使っていた財布などで試してみてもいいかもしれませんね。
汚れを落としてみて、軽い汚れであればほぼ分からないぐらいまでキレイになると確信した反面、がんこな黒ずみ汚れをすべて落とすことは難しいと感じました。
日ごろから革の状態を観察して、こまめに汚れを取りましょう!