『ポンテマットーネ製品の手入れ方法が分からない』
『手入れに使うメンテナンス製品が知りたい』
『手入れはどれぐらいの頻度でするべき?』
このような方に向けて、ポンテマットーネの革の手入れ方法を解説します。
※マットーネシリーズにも使えるメンテナンス方法です。
説明に使用する製品は、ポンテマットーネ・インペリウムです。
この記事でわかること
- ポンテマットーネ製品のお手入れに必要なメンテナンス用品
- ポンテマットーネ製品のお手入れ方法
- ポンテマットーネ製品のお手入れ頻度
ポンテマットーネシリーズの革はオイルをたっぷり含んだ革なので、日常的な手入れは
- やわらかめのブラシでのブラッシング
- ポリッシングクロスでの乾拭き
をして、革の表面や毛穴に詰まった汚れを取り除いてあげれば大丈夫です。
普段使いで、財布を手で触ってあげることもメンテナンスになります。
手の脂が革に油分を与えたり、革に元からあるオイルが移動することで保革効果があるからです。
より長くていねいに製品を扱っていきたい人向けにも、栄養クリームや防水スプレーを使ったメンテナンス方法を詳しく解説しています。
本記事の信頼性
生後6か月以内の仔牛(カーフ)の皮を使用している高級なマットーネの扱い方を習得してキレイな経年変化を楽しみましょう!
僕独自の方法ではなく、ココマイスターからの情報をもとに僕が実際に行ったメンテナンス方法を解説している記事ですので安心して読み進めていってください。
※もし、この記事を読んでみて分らないことがあればコメントをいただけると幸いです。本記事の内容や革製品についてのことであれば、すべてのコメントに返信させていただきます。ページ下部のコメント欄から気軽にご送信ください。
ポンテマットーネのお手入れに必要なメンテナンス用品
ポンテマットーネのお手入れに必要なメンテナンス用品は、以下の4つです。
①と②は必須で、③と④はあった方がいいアイテムです。
①:やわらかい布(綿100%)
②:コロニル1909ファインポリッシングブラシ
③:コロニル1909シュプリームクリームデラックス
④:コロニル1909シュプリームプロテクトスプレー
① やわらかい布
①はやわらかい布です。軽い汚れ落とし、乾拭きに使用します。
できれば革用のクロスがベストですが、綿100%のTシャツの切れ端でも十分です。
僕は以下の革用ポリッシングクロスを使っています。
② ポリッシングブラシ
②は毛先がやわらかめのブラシです。革全体のブラッシング(ホコリの除去、ツヤだし)に使います。
僕は以下のコロニル1909ファインポリッシングブラシを使っています。
ヤギの毛を使用したブラシで、上記のように指で軽く押すだけで毛先が倒れるやわらかいブラシです。
以下のような馬毛ブラシでも問題ありませんが、山羊毛ブラシよりかためなので、ポンテマットーネのやわらかい革には毛先がやわらかいヤギの毛を使用したブラシがベストでしょう。
③ 栄養クリーム
③は栄養クリームです。クリームを塗りこむことで革に潤いを与えて、革の乾燥によるひび割れや繊維の逆立ちなどの劣化を防ぎます。
僕はコロニル1909シュプリームクリームデラックスを使っています。
ポンテマットーネの革はオイルが多分に含まれているので、革の乾燥・かさつきを感じたら塗布というレベルで大丈夫です。
④ 防水スプレー
④は防水+保革スプレーです。水分や汚れから革を守り、栄養も与えてくれる万能スプレーです。
僕はコロニル1909シュプリームプロテクトスプレーを使用しています。
雨の日や飲食時に備えて、防水スプレーで防水しておけば安心です。濡れてしまう心配がない人には不要です。
ポンテマットーネのお手入れはブラッシング後に栄養クリームを塗って磨くだけ
手入れ方法の流れは以下のようになります。
ポンテマットーネのお手入れ方法
- やわらかい布とブラシでホコリや軽い汚れを落とす
- 防水スプレーを吹き、乾燥後に乾拭き
- 栄養クリームをまんべんなく薄く塗りこむ
- 乾拭きして乾燥させる
- 山羊毛製ブラシで仕上げみがき
では詳しく説明していきます。
手順1.やわらかい布とブラシでホコリや軽い汚れを落とす
まずホコリや軽い汚れを取っていきます。
やわらかい布を使って力を入れすぎず、軽めに革を拭きます。
軽い汚れがある場合は取れるまで、汚れがない場合はホコリを取るだけでよいので、3、4回拭けばOKです。
次に、上記の②で説明した山羊毛ブラシでブラッシングします。
革に対して毛を立てるようにあてて、一定方向にブラッシングしてホコリを落とします。
ホコリがたまりやすい縫い目や革の編み目に沿ってのブラッシングも効果的です。
財布のマチ部分など狭い箇所は小さなアプリケーションブラシを使うとホコリを除去しやすいです。
基本的にポンテマットーネはオイルをたっぷり含んだ革なので、本手順での乾拭きやブラッシングで革の表面や毛穴に詰まったホコリや汚れを取り除くだけで大丈夫です。
小傷が気になる人や、防水スプレーや栄養クリームを使ってよりていねいにメンテナンスしていきたい人は手順2からの方法でもメンテナンスしてみてください。
手順2.防水スプレーを吹き、乾燥後に乾拭き
基本的に皮革は水に弱いので、使用前に防水スプレーを吹きかけて防水効果を持たせておきましょう。
雨の日に革製品を使わない人や飲食時に水に濡らしてしまう心配がない人は、特に必要ないので手順3に進んでください。
コロニル1909シュプリームプロテクトスプレーを使用します。
防水スプレーはガスを含むため外で使用しましょう。製品が直接地面につかないよう、下に布やビニールなどを敷きます。
防水スプレーをよく振って、財布から20cm~30cm離して吹きかけます。
スプレーを横に動かしながら防水スプレーを吹きかけてください。1か所に集中してあてると液だれを起こしてシミになる可能性があるので注意してください。
防水スプレーを吹きかけた直後は次のような感じです。
マットーネの革アは防水スプレーを吹きかけるとすぐに浸透していくため、スプレーを吹きかけた感はあまりないです。
防水スプレーを吹きかけて約10分~20分乾燥させた後、やわらかい布で乾拭きします。
『栄養クリームをぬるのが面倒!』という方は、ここまでの手入れでも大丈夫です。コロニル1909シュプリームプロテクトスプレーには保革効果もあるからです。
手順3.栄養クリームをまんべんなく薄く塗りこむ
『栄養クリームもぬってさらに革に栄養を与えて財布を長持ちさせたい!』という方は続いてやっていきましょう。
コロニル1909シュプリームクリームデラックスを使用します。
クリームをやわらかい布に取り、革全体にまんべんなく薄く塗りこみます。クリームの量は以下のように少しずつ取り、塗りすぎないように注意します。
栄養クリームをまんべんなく薄く塗っていきます。
クリームを塗りすぎると革がシミができる場合があるので注意してください。クリームを少しずつ適度に塗れれば、すぐに革に浸透していきます。
塗り方は、円を描くように力を入れすぎずに塗っていきます。
ポンテマットーネは革が編み込まれているので、各編み込みの端の部分(赤丸部分)にクリームがたまりやすいです。
上記のように栄養クリームが編み込み部分にたまってしまった場合は、やわらかい布のクリームがついていない部分で乾拭きすると取れやすいです。
※片面にクリームを塗って、手順4、5を実施してから本手順(手順3)に戻ってもう片面にクリームを塗ると乾燥させやすいのでオススメです。
クリームを塗った後にやわらかい布を見ると、革の色がついていることがありますが問題ありません。
コロニル1909シュプリームクリームデラックスは汚れ落とし効果もあるため、革の色を少し取ってしまうだけだからです。
必要以上に何度も塗らない限り革の色はほとんど変わりません。
手順4.乾拭きして乾燥させる
クリームを全体にまんべんなく塗れてから、やわらかい布で乾拭きして余分なクリームを拭きとります。
その後、約30分~1時間乾燥させます。
表面をさわってベタっとせず、サラサラした感触になればOKです。
手順5.山羊毛製ブラシで仕上げみがき
最後に、ツヤを出すために仕上げ磨きをします。
コロニル1909ファインポリッシングブラシを使います。
毛先を立てて、一定方向にブラッシングします。全体的に数回ブラッシングすると、ツヤが出てきます。
栄養クリームが編み目に残っていることもあるため、以下のように編み目に沿ってのブラッシングをオススメします。
念のため、逆方向の編み目にもブラッシングします。
ていねいにブラッシングして栄養クリームが残るのを防ぎつつツヤを出しましょう。
以上でポンテマットーネのお手入れは完了です。
ポンテマットーネの手入れ頻度は2週間~1か月が目安
ポンテマットーネのお手入れ時期と頻度についてまとめました。
ポンテマットーネのお手入れ時期と間隔
- 基本的に乾拭きとブラッシングを月2回ほどでOK、気になる人は以下のメンテナンスも実施↓
- 水シミを防ぎたい人は月に1回防水スプレーでケアを実施
- 1回目の手入れは、革の乾燥を感じたら
- 手入れ間隔は2週間~1か月ごとを目安に
基本的な手入れは乾拭きとブラッシングを月2回
基本的に、ポンテマットーネの革は乾拭きとブラッシングを月2回程度するだけで大丈夫です。
水シミを防ぎたい人は月1回防水スプレーでケア
水シミを防ぎたい人は、月1回コロニル プロテクトスプレーでのお手入れをオススメします。
栄養クリームを使った手入れを始めるタイミングは革の乾燥を感じたら
栄養クリームを使ったお手入れは、光沢が十分ある(=革が潤っている)間は必要ありません。
お手入れを始めるタイミングとしては、革の乾燥を感じ始めたとき(=革の光沢が少なくなってきたとき)をオススメします。
それ以降のお手入れ間隔は2週間~1ヶ月前後でよいです。
革の乾燥を感じた際にこまめにお手入れすることで革をほぼ劣化させずに、色味や光沢に深みが増してキレイにエイジングしていきます。
もちろん、使用方法によって必要なお手入れ間隔は異なってきますが、ひどい使い方をしない限り1か月前後でメンテナンスしていれば問題ないです。
まとめ:定期的なお手入れできれいなツヤ感を保ったままキレイに経年変化させよう
自分の使い方に合わせてポンテマットーネの革を定期的にお手入れして、ポンテマットーネ独特のきれいなツヤ感を保ったままキレイに経年変化させましょう。

キレイに経年変化すれば愛着がわいてきて、よりていねいに革を扱っていこうと思えますよ
こまめにメンテナンスをすることで劣化が防止できる=製品も長持ちするので買い替える頻度も少なくなります。
革は動物から取っている有限な資源なので大切にしていきましょう!
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